【自然の洗礼】・・・・・・・・・・Page79


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WW船に乗り始めて…七年目。

2005年からは、一般のWW船にほぼ連日乗り続けている私の記憶の中で…

クローズは、たったの一回もありませんでした。

が…

本日…2010.02.07

たった今、クローズが決定致しました。

昨日の悪天候を、なんとか乗り切ったものの、

昨日以上の悪天候の本日。

この決断は、致し方ない事なのでしょう。



ゲストの皆さんの中で、過去に何人かの方から

「この状況で、まだ探すのですか???」

と、聞いてこられる方がいらっしゃいました。

お船に弱い方は勿論。普段船酔いしない方までもが、

横になり、ぐったりとされている中。

“彼らに逢いたい。彼らを一目見たい。”

と、気分が悪くても、ブローを探してくださるゲストがいらっしゃる限り…

私達は、探し続けるのです。



昨日の海況…東の風13~15mが海上を吹き続け、波3mが容赦なく船を襲います。

逃げ道のない状況。

きっと、誰もが帰港したいという気持ちが、心を掠めた筈です。

しかし。誰一人、言葉に発することなく、一日を無事終えました。



何故???

と、皆さん思われるでしょう。

それは…

この海況の中でも、

「彼らは…きっと近くにいてくれる」からなのです。

そして、海況が悪い程、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれる確率が高いのです。

音を通信手段に使っている事が多いとされている…彼ら。

海況が悪く、視野が殆ど使えない海況程、

水面に自分の身体をもって撃ち叩き、

クジラ同士の意思の疎通をとっているそうです。

よって、そんな日には、

ブリーチ、ペダンクル、テールスラップ等の行動が、

何時も以上に激しく行われるのを、過去に何度も見ています。

ただ、

人間の眼がそれを捉えるのが難しい程の波風の場合。

かなり厳しい一日となってしまうのです。



ここで、

私だけの意見かもしれませんが…

こんな状況も、実は私は大好きなのです。

そりゃ。辛いです。

船酔いを全くしない私でさえ、

昨日は、「帰りたい」と、少しだけですが心が折れそうになったのは…事実。

だけど…水平線近くに、幻のブーローを自分の心の中で見ていると、

「あっ。彼らは確かにここに居てくれているんだ」

と、私のヤル気を奮い起こさせてくれるのです。

そして、その幻は現実となって、私の心を実際に温めてくれるのです。



だから…

海況が悪かろうが、良かろうが…

彼らが姿をみせてくれる僅かなこの期間を一秒たりとも無駄にする事無く、

思う存分愉しみたい…のです。



お船に弱い方の事を横に置いて…

勝手なことを言ってしまいました。ごめんなさい。

でも、こんな日もあるのです。

でも、こんな日があるからこそ、

素敵な出逢いが訪れた時の、

うれしさの度合いが増幅されるのだと…

私は思うのです。



明日は、風が治まります。

今日一日の辛抱です。

明日、元気な姿を見せてくれるはずです。
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by paginate | 2010-02-07 10:32 | Whale-Chapter

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