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【色を愛でる《Serranocirrhitus latus》】・・・・・・・・・・Page149

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【色】

可視光線の組成の差によって質の差が認められる視覚である色覚、および、色覚を起こす刺激である色刺激を指す。

※ウィキペディア(フリー百科事典)『色』より抜粋   




【色】って…世の中に何色あるんだろう???

【色】って…その場所の環境によって、見え方が違ってくる。何故だろう???

【色】って…その時の自分の感覚によって、見え方が違ってくる。何故だろう???

【色】って…不思議だ!!!

色の捉え方は、十人十色。

色を言葉で伝えるって、とっても難しいですよね。

実際に見て、撮影してきた私が、魚の色を自分の言葉で表現してみようという企画です。

(↑何時もの、勝手にやっとけシリーズです。興味の無い方はスルー願います。笑。)


※以前にも『色』についてこの『Paginate』で書かせて頂いています。
こちらも合わせて読んで頂けると嬉しいです。
2008-10-29にUP・・・・・・・・・・【色を愛でる】Page11




今回は…

《ハナゴンベ》(Serranocirrhitus latus) の色を愛でたいと想います。



【色を愛でる《Serranocirrhitus latus》】・・・・・・・・・・Page149_c0174019_15164937.jpg

 

皆さん。実際にこの子を水中で見られた事がありますか???しかも20mmサイズの幼魚をです。
これ位のサイズの幼魚は、色を何色も上から重ね塗りしたような成魚のそれとは全く違った淡い色合いをしています。
淡いといっても、パステルカラーの様な淡さではなく、生まれたての色の様な淡さなんです。
何だか綺麗な言葉で表現しすぎて理解不能ですね。でもねホントなんです。
生まれたての人間の赤ちゃんがほんのりピンクに色湧いている様に、
ハナゴンベの幼魚も全体に薄いピンクのベールを纏っているように淡いのです。
ピンクのベールの下の色は、鮮やかに鮮明です。
背鰭の前方から後方に掛けてのグラデーションに注目してご覧下さい。
背鰭の前方1/2程の先端のみ深みのある紫に縁取られ、
背鰭半ばから後方に掛けて背鰭の根元がピンクのグラデーションを濃くしながら、
尾鰭へと色合いが移り変わり、色が伝わっていきます。
又、尾鰭の縁取りの薄紫と淡緑の対比が、尾鰭のガラス細工のような繊細さをより増徴しているようです。

その背鰭から尾鰭に掛けての淡いグラデーションに対抗するかの様に、
顔の部分の色合いは、濃い黄色と紫に覆われていて、小さくてもしっかりと自己表現された顔立ちを露にしています。

身体全体は、ピンクと黄色の濃淡で、鱗部分の黄色の反射具合で、この子が魚類である事を思い出させてくれます。


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次回。海でこの子達に逢う機会がありましたら、『色のマジックの様なグラデーション』をご自分の眼で確かめてみて下さい。


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やはり…この子には【色】が必要なようです。




『Be Paginating』
私が…
今、眼にして、
今、想ったこと、感じたこと。
今この瞬間の出来事を1頁に綴った…
現在進行形ブログ。

by paginate | 2011-11-17 16:03 | Sea-Chapter

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