【色を愛でる《Lyretail hogfish》】・・・・・・・・・・Page182
【色】
可視光線の組成の差によって質の差が認められる視覚である色覚、および、色覚を起こす刺激である色刺激を指す。
※ウィキペディア(フリー百科事典)『色』より抜粋
【色】って…世の中に何色あるんだろう???
【色】って…その場所の環境によって、見え方が違ってくる。何故だろう???
【色】って…その時の自分の感覚によって、見え方が違ってくる。何故だろう???
【色】って…不思議だ!!!
色の捉え方は、十人十色。
色を言葉で伝えるって、とっても難しいですよね。
実際に見て、撮影してきた私が、魚の色を自分の言葉で表現してみようという企画です。
(↑何時もの、勝手にやっとけシリーズ第四弾です。興味の無い方はスルー願います。笑。)
第四回目となりました今回は…
『ヒオドシベラyg』《Lyretail hogfish》 の色を愛でたいと想います。
このヒオドシベラの幼魚に関しましては…
『色を愛でる』と言うよりも、『紋様を興じる』と言ったほうが正しいのかも知れませんが、
色と共に紋様をも愛でることの出来る可愛い存在のお魚なのです。
皆さん…
水中でヒオドシベラの成魚は見られた事はありますよね。
成魚は、身体上下に半分ずつ色合いの違った体色をしていて、その身体上半分の色が緋色(スカーレット)をしているため、
『緋縅(ひおどし)の鎧(よろい)をまとった魚』と名づけられたとか…。
それほど、成魚の色合いも素敵な色合いではあるのですが、
其れにも増して、幼魚の色合いは他の魚では有りえない紋様を色づけし、
まるでとろけるスィーツの様な色合いを形成しています。
『橙』
カタカナで『オレンジ』と簡単に言ってしまうには、何か違和感がある。
良く熟れたつやつやとした果物のダイダイの様な色。昔からある日本の色。
そう。『橙』
私がこの『ヒオドシベラyg』から感じる色合いは…『橙』です。
しかも一色の『橙』ではなく、濃いと薄いを散りばめ色合いのバリエーションを一匹の体色の中で表されています。
水玉の模様に至っても然り。橙の色の奥の深さが窺えます。
1~3cmまでの幼魚に至っては、身体のなかの骨等が透けて浮き上がり、体色の色合いとのハーモニーが溜まらなく愛らしさを表現されているのです。
又この子達は時々チョウチョウウオをクリーニングしている姿がよく見受けられます。
その時のチョウチョウウオの種類にもよりますが、
二匹が寄り添う姿の色組は…正に、フルーツパフェの様な甘くて美味しいスィーツのようです。
このスィーツを如何に綺麗に写真に収めるか…
撮り方によって、色の出方が変わります。
自分の想うような『橙』に撮れるまでには、まだまだ修行が私には必要の様です。
私のフィールド【久米島】で、私が実際にこの目で見た『橙』の中で、
一番の『橙』を身に纏った子が…Lyretail hogfishなのです。
久米島で潜って頂ける機会がありましたら、この『橙』をご自分の眼で見て、その素晴らしい色合いに、心奪われてみませんか???
やはり…この子には【色】が必要なようです。
※【ひ‐おどし】【緋威・緋縅・火威】-日本国語大辞典
〔名〕鎧(よろい)の威の一種。緋に染めた革や組糸を用いた威。また、その鎧。
※第一回…2008-10-29にUP・・・・・・・・・・【色を愛でる】Page11
※第二回…2011-11-17にUP・・・・・・・・・・【色を愛でる《Serranocirrhitus latus》】Page149
※第三回…2011-12-20にUP・・・・・・・・・・【色を愛でる《Laomenes ceratophtalmus》】Page153
『Be Paginating』
私が…
今、眼にして、
今、想ったこと、感じたこと。
今この瞬間の出来事を1頁に綴った…
現在進行形ブログ。
by paginate | 2012-06-14 11:30 | Sea-Chapter